2014年09月30日

火山活動再び活発化 揺れ大きく捜索の800人は待機

火山活動再び活発化 揺れ大きく捜索の800人は待機
2014.9.30 10:24 [山岳事故]

長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(3067メートル)の噴火で、長野県警と消防、陸上自衛隊は30日早朝、心肺停止状態のまま山に取り残された登山者らの救助・捜索活動を再開した。だが火山活動が活発化したため、午前8時前に活動を一時中断した。長野県によると、現場の状況が改善すれば陸上自衛隊の大型ヘリコプターで、捜索隊を山頂付近まで直接送る予定。

 気象庁によると、御嶽山では「火山性微動」と呼ばれる揺れが続いており、噴火後に沈静化していたが、29日午後7時以降に噴火直後の水準まで強まった。揺れが大きいほど有毒な硫化水素の発生量が増え、再噴火の可能性も高くなる。捜索隊は気象庁からの連絡を受け、一時中断を決めた。

 現場は硫化水素の濃度が高く、28、29日ともに活動を午後早くでいったん打ち切っており、二次災害に警戒しながら約800人態勢で臨んでいた。

 陸自は30日の活動で、これまでの中型ヘリ(輸送人員14人)に替わり、大型ヘリ「CH−47」(同55人)2機を投入し、捜索隊180人を山頂付近に送り込む予定だったが、離陸直前に一時待機となった。

 一方、長野県側の王滝登山口から山頂を目指し登っていた捜索隊員らも8合目(標高2470メートル)付近で待機を余儀なくされた。

 今回の噴火では、これまでに12人の死亡が確認され、心肺停止状態の24人が山に取り残されている。けが人は少なくとも69人に上っている。


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2014年09月29日

「わわわれの予知レベルはそんなもの」「近づくな…でいいのか」 予知連会長が難しさ語る

「わわわれの予知レベルはそんなもの」「近づくな…でいいのか」 予知連会長が難しさ語る2014.9.29 00:14[地震・津波・地球科学]

御嶽山噴火について、火山噴火予知連絡会拡大幹事会の見解が気象庁での会見で発表された。

 「われわれの予知のレベルはまだそんなもの」「活火山には近づくな、でいいのか」。専門家らによる火山噴火予知連絡会が28日開いた藤井敏嗣(としつぐ)会長(東大名誉教授)らの記者会見は、噴火予知の難しさを改めて浮き彫りにした。詳報は次の通り。

 −−11日には火山性地震が多発していたが、予知はできなかったのか

 藤井氏「もともと今回起こった水蒸気爆発を予知するのは非常に難しい。突発的に起こることが多く、11日の地震が前兆なのかという保証もない。それをもって予知に失敗したというかもしれないが、ある意味では仕方のない状態。われわれの火山噴火予知に関するレベルというのはまだそんなもの。ただ、もう少し情報の伝達に関しては、直接、登山客に対する働きかけがあってもよかったかもしれない」

−噴火警戒レベルの上げ方、登山者への注意喚起のあり方については

 藤井氏「少しでも危険があるんだったら近づかないというのも手だ。そうすると活火山には近づくなということになるが、本当にそれでいいのか。完全に安全だということは自然現象に関してはあり得ない。もし完全な安全を求めるのであれば、危険なところには一切近づかないという解があってもいいが、それは住民、国民が納得するかどうか」

 「こういう異常があって、次にどういうことが考えられるか、もう少し丁寧な情報発信があってもいい。噴火警戒レベルがあるから100%予知ができる、噴火の前にレベルを上げることができるというようなことは考えないでほしい。今回、今まで御嶽山で経験したことのない現象を経験したわけですから、警戒レベルそのもの、レベルの上げ方を改善していく余地はある」

 −−今回の噴火で他の活火山への影響はないのか

 藤井氏「それはないと思う。マグマは火山ごとに独立しているので、それをもって隣で起こることはない。そういう例はわれわれは認識していない。たまたま隣同士で噴火があっても、それは因果関係はない」
−−死傷者が多数出た

 藤井氏「確かに(死傷)数は非常に多い。活火山に登る以上は事故に遭う可能性はある。活火山に登ることはリスクがあるんだということは考えてほしい。人がたくさん集まっていることでは、たとえ小さな噴火でも大きな災害になるということが活火山の宿命みたいなもの。近づくときはそういうリスクがあることを登山客に考えてもらい、最低でもヘルメットは持って山に登るということを考えるのが活火山の場合、当然だと思う。噴火規模の大きさで災害の大きさが決まるわけではない」

 −−御嶽山の観測体制の増強は必要か

 藤井氏「それは当然。御嶽山の観測体制は必ずしも十分だとは思えない。例えば傾斜計を設置しているところは1点しかないとか、地震計も必ずしも適切な位置に設置されているとは限らない。もっと観測体制を充実させる余地はあると思う。今後のことを考えれば当然、観測体制の充実は図られるべきだと思う」

★★★

神の怒り 9月29日2014.9.29 05:06[産経抄]

 〈木曽のナァーなかのりさん 木曽のおんたけナンチャラホーイ 夏でも寒いヨイヨイヨイ〉。大正時代に作られたという民謡の「木曽節」の影響だろうか。長野県と岐阜県にまたがる御嶽山には、なんとなく親しみを感じてきた。

 ▼実際、3千メートル峰のなかでも、比較的登りやすく、登山者にとって人気の高い山のひとつだという。もっとも、本来は信仰の山である。とりわけ濃尾平野に住む人たちにとって、この地方を潤す木曽川の水源をもつこともあって、毎朝、手を合わせる霊山であった。

 ▼愛知県出身の横井庄一さんも、母親から「お前は御嶽山の申し子」とよく言って聞かされたという。「生き抜けたのは精神力ではなく、御嶽山のおかげ」。昭和47年、グアム島で28年間の洞窟生活から救出された時、現地記者団にこう語ったものだ。

 ▼その御嶽山が先週末、突然牙をむいた。狙われたのは、好天と紅葉に誘われて訪れていた登山客だ。噴火の規模は、昭和54年に有史以来初めて発生を記録して以来、最大とみられる。灰色の噴煙が、空を埋め尽くさんばかりに広がっていく。降り注ぐ噴石は、避難小屋の屋根を突き破る。登山者が山頂付近で撮影した映像は、地獄絵図さながらだった。救助活動も難航しているようだ。

 ▼御嶽山では、24時間体制の観測が行われ、噴火の約2週間前から、地震活動が活発化していた。それでも噴火が起こるまで、気象庁が設定した警戒レベルは、5段階中もっとも低い、平常の1のままだった。専門家は、予知の限界を指摘する。

 ▼とはいえ、神の怒りに恐れおののき、ひれ伏してばかりもいられない。人知の限りを尽くして、そのメカニズムの解明を急ぐのは、火山大国に生きる日本人の責務である
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降灰、硫黄臭…救助阻む障壁 好天でも午後1時半で終了

降灰、硫黄臭…救助阻む障壁 好天でも午後1時半で終了
2014.9.28 22:03[自然災害]


 御嶽山で28日早朝から再開した救助活動は、上空と地上の両面から、計5カ所の山小屋付近で計21人の生存者を救い出したものの、降灰や硫黄臭などの障壁が立ちはだかり、難航。好天にもかかわらず、昼過ぎで撤収を余儀なくされた。

 長野県王滝村役場によると、地上からは午前6時40分ごろから開始。自衛隊、警察、消防合わせ、王滝口から187人、黒沢口から180人の計367人態勢で、負傷者や下山できなかった人たちの救助を目指した。火山性ガスを検知する装置を使いながら登るため、普通の登山スピードより少し遅いペースだった。

 午前11時ごろには両登山口で8合目まで到達し、ヘリで20人、地上から担架で1人の救出に成功した。

 だが山頂付近では、呼びかけにも反応せず、横たわったままの登山者10人以上を目の前にして、撤収せざるを得なかった。

「灰に埋もれるなど環境が険しく、近寄ることもできなかったと聞いている」。陸自第12旅団(群馬県榛東(しんとう)村)第13普通化連隊の田中浩二3佐は苦渋の表情で語った。撤収を決断した最大の理由は昼過ぎから強くなった硫黄臭だ。

 陸自は今回、防弾チョッキや強度を増したヘルメットなど普段以上の重量を負って活動した。硫黄臭への対策として、防塵マスクやゴーグルも装着したが、酸素ボンベは1本20分ほどしかもたないため、装備できなかったという。上空からの救助も、ヘリがホバリング(空中停止)すると、風で火山灰が舞い上がりエンジン機器に不具合が生じる危険性があることから、断念せざるを得なかった。

 田中3佐は「現場はぬかるんでおり、泥の中にはまだまだ多くの人が残されている可能性がある。できるだけ早急に収容したい」と話した。
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御嶽山が噴火 噴石の飛来、警戒呼び掛け

心肺停止で搬送、4人の死亡確認 長野県警2014.9.28 22:12 [自然災害]

 長野県と岐阜県にまたがる御嶽山の噴火で、長野県警は28日、4人の死亡を確認したと発表した。今回の噴火で死亡が確認されたのは初めて。

 県警によると、4人は心肺停止の状態で同日夜に長野県木曽町の旧町立上田小学校跡地の体育館に運び込まれた登山者ら。すべて男性だという。死因など詳しい状況は不明。


御嶽山が噴火 噴石の飛来、警戒呼び掛け
2014.9.27 12:55 [自然災害]

 気象庁によると、27日午前11時53分ごろ、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が噴火した。気象庁によると、中部地方整備局が設置しているカメラでは南側斜面を噴煙が流れ下り、3キロを超えるのを観測した。

 気象庁は居住地域の近くまで影響を及ぼす噴火が発生すると予想している。山頂火口から4キロ程度の範囲で噴火に伴う大きな噴石の飛散などに警戒するよう注意を呼び掛けている。

 気象庁は警戒レベルを平常の1から入山を規制する3に引き上げた。
タグ:噴火 御嶽山
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