2008年12月20日

<ビッグ3>GMとクライスラーに緊急融資 年内破綻回避

<ビッグ3>GMとクライスラーに緊急融資 年内破綻回避
2008年12月20日(土)1時44分配信 毎日新聞

【ワシントン斉藤信宏】ブッシュ米大統領は19日、ホワイトハウスで声明を読み上げ、難航していた米自動車大手3社(ビッグ3)の救済策について、ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーに対して来年3月末までに計174億ドル(約1兆5400億円)の緊急融資を実施する方針を発表した。政府融資を受けることで、2社は来年3月末までの事業存続に必要な資金を確保できる。融資を受ける見返りに、2社は抜本的な経営再建計画を策定し、来年3月末までに政府に提出する。

 GMとクライスラーは、公的支援を得られなければ年内にも資金繰りに行き詰まり経営破綻(はたん)すると見られていた。融資の決定で、ビッグ3の経営危機はひとまず回避された。ただ、米国内では自動車販売の急激な減少が続いており、今後も厳しい経営環境は続きそうだ。

 つなぎ融資は、金融安定化法に基づく公的資金7000億ドルから資金を拠出する。2社の1月末までの資金繰りへの充当分として、まず134億ドルを融資し、議会の承認を得た上で2月には40億ドルの追加融資を実施する。134億ドルのうち、GMへは94億ドル、クライスラーは40億ドル。追加分はGMに回る。

 また、リストラ策がまとまらない場合は、政府が2社に直ちに融資返済を求めるため、結果的に日本の民事再生法にあたる連邦破産法11条の適用申請に追い込まれる可能性が高い。フォード・モーターは資金繰りに余裕があるため、緊急融資の対象には入っていない。

 ブッシュ大統領は「自動車メーカーが破綻すれば、米経済は一段と深刻な景気後退に陥る」と指摘。「現時点では、管理破産の選択肢はうまく機能しないだろう」と述べて、国民に融資への理解を求めた。また「融資の見返りにすべての関係者に大きな譲歩を求める」と強調した。

 GMクライスラーはこの日、金融支援に感謝する声明を出した。

 ◇ことば 金融安定化法

 総額7000億ドル(約63兆円)の公的資金で金融機関の不良資産を買い取るための法律。
米大手証券リーマン・ブラザーズが破綻(はたん)した9月以降、急速に広がった金融危機を食い止めるのが狙い。

「なぜ大もうけしてきた金融機関を税金で救うのか」との世論の反発が強かった上、議会での審議が米大統領選、上下両院選前だったことから、下院は1度、法案を否決した。その後、政府の判断だけで使える額を3500億ドルに限定し、残りを使うには議会承認がいるなどの修正を加え、10月3日、成立した。
posted by 夢見るまま at 16:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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