2011年03月26日

<福島第1原発>作業員被ばくの水 炉水の約1万倍の濃度

<福島第1原発>作業員被ばくの水 炉水の約1万倍の濃度毎日新聞 3月25日(金)11時36分配信


福島第1原発5号機のタービン建屋内。3号機もほぼ同型のタービンが設置され、その地下で作業員が被ばくした=2008年4月11日

 東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発3号機で作業中の作業員2人が水たまりに足をつけて被ばくした問題で、同社は25日未明、汚染された水たまりの放射性物質の濃度が1立方センチ当たり約390万ベクレルに上ったとする調査結果を明らかにした。原子炉内の冷却水に比べても約1万倍に達する高濃度で、水表面の線量は1時間当たり400ミリシーベルトあった。【日野行介、山田大輔、大場あい】

 東電によると、この水からはヨウ素131やセシウム137などベータ線を放出する放射性物質が高濃度で検出され、核燃料が溶融して漏えいした可能性があるという。

 また、経済産業省原子力安全・保安院は「検証は必要だが、原子炉が毀損(きそん)している可能性がある」としている。

 一方、伊藤哲夫・近畿大原子力研究所長(原子炉安全工学)は「使用済み核燃料プールを冷やすため、大量の海水を注入して、あふれた水が流れ込んだのではないか。おそらく使用済み燃料の一部が破損しているのだろう」と分析する。

 3号機のプールには、使用済み燃料514体が貯蔵されており、震災による停電で冷却装置が止まったため、保安院が16日、余熱で沸騰したと推定。17日から約1週間、自衛隊や東京消防庁などによる海水の注入が続けられてきた。この水がプールからあふれ、原子炉建屋とタービン建屋を貫通する主蒸気管などの隙間(すきま)から漏れたとの推定だ。

 小林圭二・元京都大原子炉実験所講師(原子炉物理)も使用済み核燃料プール内の燃料溶融の影響が考えられるとして「あれだけ放水すれば、放射性物質を大量に含む水があふれ出るのは容易に想定できる」と話す。

 また伊藤所長は、東電によると、前日の23日には作業現場に水はなかったとされるため「地震で主蒸気管が破損し、原子炉内の水が漏れていたとは考えにくい」と話す。一方で、震災で建屋の壁にひびが入っている可能性も否定できないという。伊藤所長は「地下が水浸しなら、機器類も海水をかぶった可能性があり、復旧作業が遅れるおそれもある。しかし、今は冷やすために海水を入れ続けるしかない」と語る。小林さんは「復旧作業を急いでいるとはいえ、そのような危険性のある水があるところに十分なチェックをせず、作業員を入れさせるのは人命軽視もはなはだしい」と訴える。
posted by 夢見るまま at 06:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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