2011年04月11日

統一地方選 「何かあったんですか?」石原節早くも全開

統一地方選 「何かあったんですか?」石原節早くも全開毎日新聞 4月10日(日)23時41分配信

集まった大勢の支持者を前にして、あいさつする石原慎太郎

 東日本大震災福島第1原発事故で国民に不安感が広がる中、都民は変革よりも強いリーダーシップによる安定を選択した。

10日投開票された東京都知事選は、石原慎太郎氏(78)が圧倒的な支持を集めた。「このままでは日本は沈む」との危機感を理由に出馬を表明して1カ月。選挙運動より震災対策を優先し、防災服姿で奔走してきた。今回のキャッチフレーズは「東京から日本を救う」。息の長い被災地支援と巨大都市の安全を守るという重い使命が課せられる。

 石原氏は、港区南青山の選挙事務所に午後8時40分過ぎ、震災発生以来着続けている防災服姿で登場した。割れんばかりの拍手で出迎えられると、顔を紅潮させ、頭を下げて応じた。開口一番、「何かあったんですか?」と冗談を飛ばす余裕も見せた。

 震災の犠牲者を悼んで半旗にした日の丸の横で、あいさつを始めた。まずは、投票が締め切られた直後に「当選確実」と報じられたことに「よくないと思うね」と報道への注文から。4期目の抱負を「(これまでと)同じことをやるしかない。プラスアルファで災害対策。東京が止まったら日本が止まる」と語り、「まさに国難。しっかり立ち上がろう。肩を組み直してみんなでやろう」と呼びかけた。

 さらには「ほとんど無駄に近い電力消費を抑制しなければ。パチンコやる人も我慢なさい。自動販売機なんてなくても生きていけるじゃない」と語気を強めた。

 一方で原子力発電は「今度の事故で全部否定したらどうなるか。冷静な判断をしないと国の経済は持たない」と現状では原発は必要との考えを改めて示した。

 選挙運動をほとんどしなかった。公務で被災地や避難所などを飛び回り、政府にも注文を付けに積極的に足を運んだ。最終日だけした街頭演説では、公約より「国難」を強調し続けた。

 震災直後の「天罰」発言で、反発を受けた一幕もあった。翌日の記者会見で撤回し、大きな痛手とならなかった。【真野森作、井上俊樹】

 ◇「旋風」再現ならず 東国原氏

 東国原英夫氏(53)は、タレントとしての知名度と前宮崎県知事としての実績を武器に「困難な今こそ、若い力と感性で日本を引っ張る」と都政の若返りを唱えたが、4年前に宮崎に吹いた「東旋風」の再現はならなかった。

 午後8時半、新宿区の選挙事務所に到着した。白いワイシャツとピンクのネクタイの上に白いウインドブレーカー、灰色のランニングシューズ姿。さばさばとした表情で、「私の力量不足で思いが十分伝えられなかった。みなさまには申し訳なく思います」と言い、支持者に頭を下げた。

 記者団に対し、「震災で選挙をやっている場合じゃないという声もあった。通常の選挙はやりづらいと思っていた。選挙の報道が少なく、都知事選があることを知らない人も多かった」と振り返った。今後については、白紙を強調したが、「社会貢献など何らかの形で政治・行政にかかわっていきたい」と話した。【奥山智己、鈴木一生】

 ◇「都民、現状維持に向かった」 渡辺氏 

 ワタミ創業者の渡辺美樹氏(51)は、石原氏当確のニュースがテレビで流れた直後の午後8時すぎ、中央区日本橋の事務所であいさつ。約50人の支持者やスタッフを前に「震災があり、都民の意識が変化よりも現状維持に向かった」と敗戦の弁を語った。

 居酒屋のチェーン展開や介護事業で手腕を発揮。選挙戦では「私の経営力を(都政に)使って」と訴えた。終盤は、原子力発電を容認する石原氏を批判し反原発も訴えたが、支持は広がらなかった。渡辺氏は「今知事を代えたら混乱が広がるという不安を聞いた」と話す一方で、「現状に問題を感じている人は私にアプローチしてくれた」と語り、悔しさをにじませた。今後については「白紙」と語った。【前谷宏】

 ◇「私の力不足」 小池氏

 前参院議員の小池晃氏(50)=共産推薦=は午後8時40分ごろ、新宿区歌舞伎町の選挙事務所に姿を現した。支援者らに拍手で迎えられ、「こういう結果になったのは私の力不足」と唇をかんだ。小池氏は「石原都政からの転換」を訴えた選挙戦を振り返り、「テレビ討論も行われない異常な選挙戦だったが、石原都政の問題点を徹底的に示すことができた。今後あらゆる分野での戦いに生きてくる」と語った。【野口由紀】

posted by 夢見るまま at 03:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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