中国産インゲンに殺虫剤 「原液混入可能性も」 日中で4回以上の農薬検査パス10月15日16時6分配信 産経新聞
ニチレイフーズが中国から輸入した
冷凍食品「
いんげん」から高濃度の農薬。苦渋の表情で会見する、相馬義比古・
ニチレイフーズ社長
中国からの輸入食品への不安が、またも現実となった。
中国製冷凍インゲンから検出された
有機リン系殺虫剤ジクロルボスは「原液が混入された可能性もある」(
厚生労働省)ほどの高濃度。
一方で同製品について残留農薬を調べる検査は日中両国で4回以上実施され、いずれも基準値を下回っていた。同省担当者は「『残留農薬』のレベルをはるかに超えている。あり得ない数値だ」と衝撃を受けている。
ジクロルボスは中国や日本で農薬などとして使用されているが、吸い込んだり皮膚に付着したりすると頭痛や呼吸困難を引き起こすなど急性の毒性が強いため、劇物指定されている。通常は水などで1000倍程度に薄めて散布する。
厚労省によると、今回の検出量は輸入を許可する上限基準値0・2PPMの3万4500倍だった。同程度に汚染されたインゲンを体重50キロの人が217グラム口にすると、半数が死亡するというラットの実験結果があるとされる。
輸入元の
ニチレイフーズ(東京都中央区)によると、健康被害が出た
冷凍食品「いんげん」は、7月23日に中国から輸入。約2日間倉庫に保管され、その後出荷された。
残留農薬の検査は収穫前に畑単位で行った上で、製品化の際にも2回実施。さらに輸入後にも1回と、計4回行う。これとは別に中国や日本の検疫当局が輸出入時に調べることもある。
今回、すべての検査でジクロルボスは残留基準値を下回り、検査に合格した。しかし、いずれも一部のサンプルを取り出し開封するなどして調べる検査のため、今回健康被害を起こした製品がすり抜けた可能性もあるという。
ニチレイフーズの広報担当者は「基準の3万倍以上というのは、残留農薬で出る数字ではない。なぜ、どのタイミングで混入されたか全く分からない。早く解明してほしい」と話している
中国製食品:冷凍インゲンに農薬 ジクロルボス、基準3万4500倍−−東京・八王子 ◇一時入院
厚生労働省は15日、
ニチレイフーズ(東京都中央区)が中国から輸入した
冷凍食品「いんげん」から、食品衛生法の基準の約3万4500倍にあたる農薬
ジクロルボスが検出されたと発表した。このインゲンを食べた東京都八王子市内の50代の女性が唇のしびれなどを訴えたが、命に別条はなく、同様の被害の訴えはないという。
八王子市保健所によると、女性は今月11日夜、八王子市南大沢の「イトーヨーカドー南大沢店」でこの商品を購入。翌12日夜に食べたところ、異様なにおいと味がしたため吐き出した。女性は口や唇のしびれと胸の不快感を訴えて病院に運ばれたが、2〜3時間で症状が回復した。
都健康安全研究センターが調べたところ、ジクロルボスを6900ppm(基準0・2ppm)検出した。ただし、未開封の同一ロットの製品からはジクロルボスは検出されていない。
都によると、この商品は1袋250グラム入りで、07年8月1日に中国山東省の業者が冷凍加工。国内では、同一ロットの商品がイトーヨーカ堂と系列店で少なくとも7万袋が流通していたが、13日から販売を中止している。
この中国の業者からは昨年10月以降、冷凍インゲンが約265トン輸入されているという。
ジクロルボスは農薬や家庭用殺虫剤などに使われる有機リン系殺虫剤。厚労省によると、米環境保護局が「人が口から摂取した後24時間以内に健康に悪影響を示さない」と推定する基準は、体重1キログラム当たり0・008ミリグラム。体重60キロの人の場合、今回と同濃度の冷凍インゲンを0・07グラム食べただけで、この基準に達するという。
毎日新聞 2008年10月15日 東京朝刊
<丸大食品>菓子に汚染牛乳混入の疑い 中国子会社が製造9月20日ニチレイ http://www.nichirei.co.jp/ニチレイ -
Wikipedia 「【中国製インゲン】相馬社長「中国との取り引きやめない」ニチレイフーズ会見(3)完」事件です‐事件ニュース:イザ!
posted by 夢見るまま at 18:08
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中国製品
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