10月21日11時35分配信 産経新聞
会見で謝罪する正垣泰彦社長:サイゼリヤ工場にて
サイゼリヤ(本社・埼玉県吉川市)で提供されたピザ生地から微量の有毒物質メラミンが検出された問題で、同社の正垣泰彦社長が21日、神奈川県大和市の神奈川工場で会見した。
正垣社長は「すべてが後手になったことをおわび申し上げます」と謝罪し、9月25日から今月2日までに東日本の542店舗で問題のピザ生地を使った商品を食べた客に、店頭で代金を返還する方針を明らかにした。
9月25日にピザ生地のサンプルを検査機関に送りながら、結果が出る前に客へ提供したことについて、正垣社長は「メラミンが入っていないという証明書に基づいて各店舗に出荷した。入っているか、入っていないか確認できない状態で提供したという認識はない」と述べた。
同社によると、9月21日に中国の検査機関でメラミン不検出の結果が出たのを受け、輸入していたピザ生地を出荷したという。日本での検査は「あくまで確認のためだった」と説明した。
しかし、メラミンが検出されたピザ生地の製造日は8月9日。
中国で検査された検体の製造日は同月5日と6日のもので、商品の製造単位(ロット)は異なっていた。メラミン混入問題で厚生労働省は、中国の検査結果は求めず、日本の検査機関で自主検査するよう輸入業者に指導していた。
また同社は当初、問題のピザ生地を使った商品について、「今月1日と2日に店で提供した」と発表したが、実際には「9月25日から提供していた可能性がある」と訂正した。このため、同社は21日から1週間、対象店舗で9月25日〜今月2日までにピザを食べたと申し出があった客にはレシートがなくても全員、代金を払い戻すとしている。
サイゼリヤが21日、微量のメラミンが検出されたとして、代金を返還するとしたメニュー名は次の通り。
マルゲリータピザ▽ミラノサラミとハムのピザ▽野菜ときのこのピザ▽マイカとアンチョビのピザ▽熟成生ハムピザ
サイゼリヤのピザから微量のメラミン検出
イタリア料理のファミリーレストランをチェーン展開するサイゼリヤ(埼玉県)は20日、同店で提供したピザ生地から有毒物質メラミンを検出したと発表した。ピザ生地は中国製で、厚生労働省が輸入業者に自主検査を呼びかけ、同社もサンプルを検査機関に送っていたが、検査結果が出る前に店頭に出されて消費されていた。
厚生労働省によると、ピザから検出されたメラミンは4・3ppmと微量で、健康には影響がない量。原材料に使用された粉乳に混入したものとみられる。中国広東省の金城速凍食品有限公司が製造。ザ・ベスト創食(東京都)が先月に5・7トン輸入し、すべてサイゼリヤに卸していた。金城社の製品では1日に大手商社、兼松が輸入した「マカオエッグタルト」からも1・4ppmのメラミンが検出されたことが発覚していた。
サイゼリヤによると、先月25日に対象のピザ生地のサンプルを検査機関に送り、結果は今月16日に判明した。しかし、残りのピザ生地は神奈川県内の工場で加工され、今月1〜2日にかけて北海道から関東の547店舗でピザとして調理し、「マルゲリータピザ」(399円)など5品目として客に提供。3日以降は乳製品を除外したピザ生地に切り替えているという。
検査中にもかかわらず、店頭に出したことについて、サイゼリヤは「メラミンが入ってないと思っていた」(お客様相談室)としている
食品各社 中国産に見切り メラミン混入 生産体制見直し検討
サイゼリヤ(Saizeriya)とは、株式会社サイゼリヤが運営するイタリアン・レストランチェーン。正式表記は、「サイゼリヤ」であって「サイゼリア」ではない。
現在の社長である正垣泰彦が、東京理科大学在学中に、千葉県市川市にある洋食店「サイゼリヤ」で勤務をしていたところ、経営者からその腕を認められ、大学4年生のときに店を譲り受ける。これからはイタリア料理の人気が出ると分析して、洋食店からイタリア料理店に転換したものの、客足は延びなかった。そこで、メニューを7割引で販売したところ、行列が出来るほどの大繁盛となったため、支店を出すようになった[1]。
1973年5月に、正垣泰彦は株式会社マリアーヌ商会を千葉県市川市八幡に設立。それまで営業していた「レストランサイゼリヤ」のチェーン展開を開始する。創業期は千葉県を中心に出店を続けた。1987年、商号を株式会社マリアーノに変更。1992年、商号を株式会社サイゼリヤに改めた。
現在では、北東北・山陰・四国・九州地方を除き店舗網を拡大・進出。ロープライスチェーンレストランとして、700店を超える規模に成長した。サイゼリヤの出店形式はビルイン型・ロードサイド・ピロティ型、商業ビル・駅ビルテナント出店など、好立地なら物件を問わない積極的な首都圏出店を続けている。他社の競合店が撤退した店舗などにも出店するので、サイゼリヤの店舗形式、商標ロゴが描かれたポールサイン看板の形状は多彩である。
また、2005年8月24日から、ファーストフード店の「イート・ラン」を運営している。2008年現在、十条店・川口店・青戸店の3店舗で運営している。
2006年10月に発表されたサイゼリヤ既存店売上高が8年ぶりにプラスを計上。2006年8月期・既存店売上高は前期と比べて3%増。客数が2.1%増、客単価も0.8%増と存続店の業績低迷を、今までは新規出店の売上げ増でカバーしてきたサイゼリヤであったが、メニュー品質のアップ・サービス向上などのブラッシュアップ成果が存続店の固定客の増加・売上げ増加に繋がった
サイゼリヤ - Wikipedia
イタリアンワイン&カフェレストラン サイゼリヤ http://www.saizeriya.co.jp/